車椅子になって不便なことは多々あるんですが、ATMでお金を引きおろす際は毎回嫌な思いをします。まず機械の足元に車椅子が入らず、腕の筋力がないから暗証番号を押すボタンの位置が遠くてまず押せない、自分で押せたとしても、何てったってとにかく通帳を入れようにも車椅子からの位置からでは手が届かないし、引きおろしたお金も取れない・・・だから結局同行してくれるヘルパーさんにしてもらうしかない訳です。

通帳の中身は見ないようにヘルパーさん自身努力されてますが、それでも通帳は開いて入れますし、引き出したお金も取ってもらわなきゃいけない訳ですから、(自意識過剰とは思いますが)残高も暗証番号もぜーーんぶ見られてしまいます、はい。
もんもんとした悩みを抱えていた最近、できました!なかなか優れもの「ATM」。うちの近所の郵便局に颯爽と登場です!(写真1)
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まず機械の足元に車椅子がすんなり入り(写真2)画面がしっかり見えます。ですから暗証番号も自分で押せま〜す。
写真2
写真3
「いいじゃんいいじゃん、これならヘルパーさんに残高も見られず済むわぁ」なんて安堵。もちろんタッチパネルには点字表示もあります。(写真3)

ところが、最近特に上腕筋の筋肉が落ちているため通帳を挿入する場所までどうしても手が届かず、結局ヘルパーさんに通帳を入れてもらうしかありません。(写真4)

写真をクリックすると拡大で見えます
写真4
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また先日振込みしようと郵便局の窓口に行きましたら「ATMから振り込むと窓口からよりお安くなりますよ。お教えしますから」とすっかり顔なじみになった親切な局員さんが私を「あの機械」の前まで案内くださいました。

「ここから振込用紙を入れてください」と指された場所はこの機械の一番上部。(写真5)「え、え、え?手が届かないですぅ。いい機械ができたと喜んでたのに、結局は振込みひとつ一人じゃできないですねぇ〜。イジイジ」「あ、すいません。ほんとですね。」と平身低頭で謝ってくださいました。

日々の暮らしの中でユニバーサルデザインが着々と根づきつつある現代社会ではありますが、なかなか究極のATMはできません。っていうか、郵便局まで行くのも自分ひとりじゃ行けないわけだし、玄関を出るところから私の場合解決しなきゃね!