先日、20077月の当会総会の基調講演にお招きした芝浦工業大学システム工学部 機構学 ロボティクス研究室の田中英一郎先生より私宛に久々メールがありました。内容は「一昨年の講演時に会員の方からのご要望の多かった上肢の補助機を開発しました。広島でデモンストレーションするので是非とも皆さんのご意見をお聞きしたい」とのことでした。

会場は我々の講演会がご縁で交流されている、広島県介護予防研修センターがあるセンターの1階で開催され、当会の会員5名と家族で参加しました。

会場には他にもALSなど障害をもつ当事者や家族、医療関係者など多くの参加者がおられました。

数日後、田中先生はじめ学生お一人お一人からメールがあり「今回皆さんの声が聞けて本当に勉強になりました。何を必要とされているか分かりました」と書いてありました。

そう遠くない未来に向け、我々当事者や家族の声と研究者の技術が一体となった優れた上肢作業補助機(もっとしゃれた名前になる?)が開発されると確信しています。

この補助機は『上肢の補助で、食事や洗顔などの日常動作を補助することにより介護者の労働の軽減する』ことを目的にしています。しかし装着しているジョイスティックの限界もあるそうで、動作が平面という難点がありました。これを3Dの動きまでもってくることが可能であれば、もっと細かで微妙な動きができると思いました。

その後この補助機について参加者より質問がありました。「この上肢補助機で一体どこまで腕が上がるのか?」「どんな動作ができるのか?たとえばペットボトルの飲み物をこの装置で飲めるか?」(写真3→)などなどです。

ジャーン、これが「日常生活動作を支援する上肢作業補助機」です!!(写真1→)

当日は田中先生はじめ研究室の学生さんも5名来られ、この補助機でデモンストレーションしてくれました。(写真2↓)

▲トップへ      ▲ちょこユニへ

ってことで、近い未来の「ユニバーサル機器」ということで掲載させてもらいました。

*注)この上肢作業補助機は既に学会に発表したとのことで掲載させてもらいました。会場にはまだ未発表の装置もデモンストレーションされ、それも一緒に世に出てくることを楽しみにしています。

また「背中の機械が大きすぎて邪魔」「こんな大きかったら外出できない」等々我儘な意見?や要望?があり、学生さんたちが一つ一つを熱心にメモしてました

皆さん、いまどきでは本当に珍しいくらいに真面目な学生さんたちでした。