10月10日(土)午後1時より、南区地域福祉センター大会議室にて、当会と広島難病団体連絡協議会、広島市共催で「災害シンポジウム」が開催されました。

今回来賓として、広島県健康福祉局疾病対策課布施課長より、健康福祉局長からいただいた祝詞代読を、また難病対策センター松本センター長や参議院議員山本博司先生からのメッセージを読み上げていただきました。また、広島県議会から5名、広島市議会議員からも5名の議員の先生方がお越しいただき、代表して広島県議会副議長佐々木弘司先生よりご挨拶いただきました。

シンポジウムの第1部として、仙台市障害者福祉協会会長で東北福祉大学教授の阿部一彦先生をお迎えし、「東日本大震災と当事者団体活動」と題した基調講演をいただきました。(写真1→)

2年前の3月、私が阿部先生のお話しを徳島でお聞きする機会があり、東日本大震災で被災した障害者の現実に大変衝撃を受けました。そこで阿部先生をなんとか広島にお招きしご講演いただきたいと、昨年アステラス製薬に申請し、助成金を受けることができ、この度のシンポジウム開催となったわけです。(写真2↓)

阿部先生のお話しから、これから私たちが取り組まなければならない沢山の重要な課題をいただきました・

続いて、昨年広難連加盟団体や他の患者団体が何回も集まり、意見を盛り込み広島県が作成した「災害支援手帳」の紹介を、NPO法人IBDネットワーク新家運営委員から説明がありました。(写真3→)

休憩をはさんで、第U部の パネルディスカッションが始まりました。先ほどご講演いただきました阿部教授を座長に、昨年8.20で被災された当事者で、日本ALS広島県支部の事務局長でもある市川貴子さん、週末減災ボランティアとして8.20でも活動した防災士の久保尚史さん、広島市で今年4月からできた危機管理室の米田課長にご登壇いただき、8月20日に起こった大規模土砂災害でのそれぞれの立場をお話しいただきました。(←写真4)その後、阿部先生から自助・共助・公助として何が必要か、今後何をしなければならないかなど総括いただきました。

広島市では、昨年8月20日、広島市安佐南区・安佐北区で大規模な土砂災害が起こり、多くの尊い命が失われました。また近いうちには南海トラフも起こり、多くの犠牲者があると予測されています。今回のシンポジウム開催により、私たち当事者や当事者団体は地域に働きかけていき、災害に備えてセーフティーネットを確保するきっかけになればと思っています。


当日は当会会員に加え、広難連の加盟団体の皆さんや広島県内から150名余りの参加者をいただき盛会のうち無事に閉会しました。

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