「介護タクシー」

今回は、私がいつもお世話になっている「介護タクシー」の紹介です。(写真1)この介護タクシー、年を重ねるごとに増え続け、現在広島市内と近隣市や町を含め28業者あるそうです。
2年前まで自分で運転していた頃は、乗降の介助さえあれば(少し改造していたので)どこでも行けていましたが、引越しを機に車を廃棄してからというもの、とにかく移動手段の確保は絶対条件の私。
(*画像はクリックすると拡大表示されます。)
 

  介護タクシーは通常のタクシーと同じ料金で乗車できます。(福祉タクシー券1枚510円+1割割引利用可)この介護タクシー、何より助かるのは一々車椅子からシートに乗り移らないで、車椅子のまま乗降できることです。(写真2)
現在通常のタクシーは後部座席のドアが90度に開閉しないため(45度〜50度?)、そのドアにあまり距離がないよう車椅子を近づけ、車椅子の前に介助者が立って狭いスペースの中で、重い私を抱えながら回転しつつシートに乗せるなんてことは、もう神業テクニック!
介助者も大変ですが、介助される側も結構この一連の作業で体力を消耗しますし、普通のタクシーは車体が低いのでいつも頭を打ち、そのストレスがないことが一番有難いです。それに2級ヘルパー資格も所持している運転手ですから、介護技術も一定ラインは約束されています。
 

 もちろんリスクだってあります。あまり乗り心地はよくありません。ちゃんとベルトで車椅子をしっかり固定してくれてますが、それでも道が悪いところやブレーキで前のめりになることも時々あります。それと車椅子ごと乗ってるので、車窓からの景色があまり見れないのが悲しい。加えて「流しのタクシー」ではないから、急な用事や思い付きで出かけるとなると、殆ど予約が一杯で利用不可能です。
ですから、事前に綿密な外出計画をたてることが必要ですが、それでもやはり乗降の不便さを思うと、介護タクシーは私にとっての助かる君です。ちなみに、私のお気に入りの介護タクシーは「ライフネットつばさ」と言い、元広島バスの運転手だった滝尾さんの丁寧な運転と温かい人柄に惚れ利用しています。最近は仕事も増え大学を卒業した美人の娘さんと2台で、市内を飛び回ってらっしゃいます。(写真3)
 
 

 2年前まで暮らしていた街も私が引っ越す頃は介護タクシーは1事業所もなく、寝台付タクシーというボンゴ型を利用していました。2台の車椅子が乗れるビックサイズですが、とにかくタクシー料金は相当高額で、頻繁に利用できるものではありませんでした。

今ではその街も4業者の介護タクシーが活躍しているそうです。 外出ではノンステップバスやワンステップバスも利用していますが、ノンステップで車椅子ユーザーは2名、ワンステップだと1名の限定なので、先に車椅子の方が乗車されていたら断られることがあります。また市内とはいえ走っている路線が限られており、バスで目的地に到達できないこともしばしば・・・やはり車椅子ユーザーにとってはこの介護タクシーは有難い社会資源の一つです。